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2018年 初秋~冬にかけて、身近にあるお花で簡単アレンジメント

 

スーパーやホームセンターで売られているお花や庭先のお花をつかって、こころのままに自由にお花を楽しむのにふさわしい季節になってきました。

 

アレンジメントといっても、ただ器に挿しただけの『花あしらい』のようなものでも、十分、お花をデザインする楽しさを味わうことができます。

  

お花をデザインするときのポイントは、それぞれのお花がみんな楽しそうにイキイキと見えるようにすることです。こうすることで、お花の持ちもよくなります💛。

 

ちょっと抜け感のあるお花や小さなお花たちほど、こころをほっこり和ませてくれます・・。


夏のお花の名残りを畑からいただいてきました。

 

早速、水揚げです。

 

いつも何のきなしに水揚げ用のペットボトルに挿しただけのお花の姿が、イキイキと素敵に見えます。

『このままでいいや・・』と思ってしまうぐらいいい感じです💖。

 

無作為って・・自然の美なのかも・・
無作為って・・自然の美なのかも・・

2018年 初夏~猛暑の夏を和ませてくれたお花たち』のところでも千日紅のアレンジをしましたが、今回は・・

 

千日紅 横24㎝×高さ33㎝
千日紅 横24㎝×高さ33㎝

 

ペットボトルにリボンをつけたら花束みたいに見えるかなぁ~と思いつき、こんな感じにしてみました。

 

千日紅 横24㎝×高さ33㎝
千日紅 横24㎝×高さ33㎝

 

レースの敷物でラブリーに!!。

 

上から見ると・・
上から見ると・・


百日草は、シンプルに挿しいれただけの『花あしらい』です。

 

濃いオレンジや濃いピンクが目に鮮やかです✨。ぷっくりしたお花たちがキュートです💛。

 

百日草 横26㎝×高さ30㎝
百日草 横26㎝×高さ30㎝

ジニアと千日紅のアレンジは『女の子が楽しそうにお花を挿したらこんな感じになりましたぁ・・💛』という感じのアレンジです。くるくるワイヤーを花どめにつかっています。

 

写真だと見えにくいですが、千日紅のコロンと丸い小さな花が空間を埋めているので実物の方がずっと可愛らしい感じです。みんな仲良し・・♪ルンルン♬。

 

ジニア,千日紅 横28㎝×高さ22㎝
ジニア,千日紅 横28㎝×高さ22㎝
ジニアと千日紅で可愛らしくアレンジ
上から見ると・・

 

10日ほど経つと元気がない花がめだってきたので、庭に咲いていたノコンギクとスーパーで買った黄色のマムにさしかえてみました。

 

ノコンギクは、空間を埋める感じに・・軽やかに!!。

 

ノコンギク,マム 横30㎝×高さ24㎝
ノコンギク,マム 横30㎝×高さ24㎝
上から見ると・・
上から見ると・・


おとな色のマムを発見したとたん、シックなイメージがわき、同系色のスプレーカーネーションとあわせてみました。

 

我が家のレモンバームもグリーンとしてそえました。花どめはなくてもデザインできます。

 

下葉をとって並べてから挿します
下葉をとって並べてから挿します

 

マムは、つぼみの部分だけカットして、残りの部分はそのまま挿しています。こうすることで、もともともっている自然な段差が心地よく・・

 

お花どうしの『小さな段差』を見せることで、1輪1輪がくっきり見えると『のっぺり』した感じにならず『おしゃれ』にまとまります。 

 

おとな色のマムとスプレーカーネーションでシックに!!。

 

マム, スプレーカーネーション 横20㎝×高さ22㎝
マム, スプレーカーネーション 横20㎝×高さ22㎝
スプレーカーネーションとマムでシックにアレンジ
上から見ると・・

 

庭のレモンバームはアレンジにつかったり、ハーブティーして楽しんでいます。

 

我が家のレモンバーム
我が家のレモンバーム

 

マムは茎が弱ってきたので、花先だけにして飾り、ノコンギクは、小さな花なので小さな器に挿して添えてみました。

 

小さくなっても飾って楽しみます💛
小さくなっても飾って楽しみます💛

相変わらず、我が家の庭は自然そのものです。

 

赤まんまとフジバカマのほんのりした赤色が秋の風情を深めます。

 

赤まんまとフジバカマ
赤まんまとフジバカマ

 

赤まんまとノコンギクで自然観のあるアレンジに・・。

 

穂先のくたっとした感じの中にも上に伸びようとしてるさまがみてとれます。

 

ポイントとしては、赤まんまは、よく水揚げしてぐったりして見えないように挿していきます。ノコンギクは、軽やかに見えるようにいれていきます。

 

 

赤まんま,ノコンギク 横29㎝×高さ38㎝
赤まんま,ノコンギク 横29㎝×高さ38㎝
赤まんまとノコンギクで野趣ある花あしらい
上から見ると・・


角の植木鉢にビニール袋をいれて、くるくるワイヤーを花どめにして花器の準備はできました。

 

植木鉢を花器にしました
植木鉢を花器にしました

 

こんもりとコンテナガーデン風に・・。

 

黄色のスプレーマムは、顔をあちこち向けてみんなでおしゃべりしているように挿し、アスターは、マムのあいだをぬって一生懸命咲いているように挿しいれました。

 

密集しているように見えますが、お花どうしがくっつきすぎず、それぞれのお花の顔がどれも見えるように挿すことがポイントです。

 

スプレーマムとアスターでコンテナガーデン風アレンジ
スプレーマム,アスター 横30㎝×高さ26㎝
スプレーマムとアスターでコンテナガーデン風アレンジ
上から見ると・・

 

↑のデザインも10日ほどでマムの茎が弱ってきたので、すっきりコンパクトにまとめてみました。

 

スプレーマムとアスターでスッキリアレンジ
スプレーマム,アスター 横24㎝×23㎝

 

さらに、1週間後、小さな湯吞みに挿してみました。無造作な感じがなごみます。

 

マムをさり気なく挿したあとアスターで間を埋めていきます。

 

スプレーマム,アスター 横17㎝×21㎝
スプレーマム,アスター 横17㎝×21㎝
上から見ると・・
上から見ると・・


 

 マムの花先は、茎が弱ってもとてもきれいだったので残しておくことにしました。

 

そんな花先を見ていたら、並べて見たくなり→並べたら、きれいな包装紙の上に置きたくなり→さらに、ロマンティックな気持ちが高まり、レースの敷物の上に置いてみました。

 

お花を自由に楽しむと、どんどんイメージがわいてきます。

 

5日ほど、このままのきれいな姿をしていました。

 

花先だけのマムも飾りましょう
花先だけになったマムも最後まで楽しみます


スプレーマムとアスターでメルヘン風アレンジ
スプレーマム,アスター 横23㎝×高さ28㎝

 

白い小さめのマムを見ていたら、天使の器にさしたくなりこんなデザインにしてみました。

 

マムたちも天使のおしゃべりに耳をかたむけいっしょにお話ししているみたいです。少しだけメルヘン風に・・。

 

上から見ると・・
上から見ると・・

 

挿すポイントとしては、大きめの花を器の縁近くとアレンジの中心よりに挿すことで安定感が生まれます。あとのお花はグルーピング(グループになるようにまとめて挿す)することでまとまりやすくなります。

 



↑5日後、大きめの黄色のマムは弱ってきたので、花先だけ並べて楽しむことにしました。

 

メルヘンマムとロマンティックマムを玄関に飾ってみました。

 

スプレーマムとアスターをメルヘン風に飾ってみました
玄関に飾ってみました

赤いカーネーションとデンファレは、デンファレの角度を変えるだけで少しだけ印象が変わります。どちらがお好きですか?

 

デンファレ,カーネーション 横30cm×高さ29㎝
デンファレ,カーネーション 横30cm×高さ29㎝

 

デンファレどうしは、90度でありながら、やや寄り添うな感じに・・。

 

赤いカーネーションとデンファレで花あしらい
デンファレ,カーネーション 横37cm×高さ27㎝

 

デンファレどうしは、距離がありながらも、呼応する感じに・・。



アリストロメリアもカーネーションも花もちがよく、特にアリストロメリアは、どんなつぼみも、ほぼすべて花を咲かせてくれるので、次から次へと咲く花を眺めるのが楽しみです。

 

それに、お水だけで元気に成長している健気さにいつも感動します✨。

 

そんなアリストロメリアの1本の茎を短くしてそのまま挿し、あとは、スプレーカーネーションを添えただけですが、やさしい色目にこころがほぐれます。

 

 

くるくるワイヤーを花どめにしてます。

 

アリストロメリアとスプレーカーネーションでアレンジ
アリストロメリア,スプレーカーネーション 横21㎝×高さ23㎝
上から見ると・・
上から見ると・・


淡いピンクのスプレーカーネーションをデンファレにするとクラシカルな感じになり、上記のデザインより少し華やかな感じになりました。

 

アリストロメリアとデンファレでアレンジ
アリストロメリア,デンファレ 横34㎝×高さ27㎝
上から見ると・・
上から見ると・・

上記の赤いカーネーションとデンファレのうち元気があるものをこんなふうに『花あしらい』してみました。

 

カーネーションとデンファレで花あしらい
カーネーション,デンファレ 横19㎝×高さ25㎝

 

デンファレは舞うように・・。

赤(大)と淡いピンク(小)のカーネーションでコントラストアレンジ
赤,ピンクのカーネーション 横14cm×高さ22㎝

 

赤と淡いピンクのコントラストと微妙な花の向きで、それぞれの花に表情をつけることがポイント!!

 



えんじ色と白いスプレーマムは、グルーピングして、ラウンド型に見えるように挿してみました。

 

イギリスの田舎のお家の玄関にさり気なく飾ってあるような感じです。自宅の庭の花を家に飾ってお客様をお出迎えする・・そんなイメージです。

 

えんじと白のスプレーマムでシンプルアレンジ
えんじと白のスプレーマム 横27㎝×高さ28㎝

小さなお花でも息づいている姿はエネルギーに満ちていて美しい💖。

 

最後の最後までお花を慈しんでいると、あらためて花の美しさにハッとさせられます。つぼみと咲きそうな花がいい感じです。

 

小さなガラスーケースにマムとアスターを飾る
ガラスーケースのマムとアスター 横13㎝×高さ5㎝
マムとアスターのミニミニ・アレンジ
マム,アスター 横8㎝×高さ11㎝

 

黄色のマム咲いてくれるといいなぁ~・・。

 

上から見ると・・
上から見ると・・

 

手のひらサイズのお花でも、デスクの脇にあるだけで和みます。

 

小さいからこそ、じっと見入る瞬間に『無』になれます。

 

イライラしたり『こころ』がざわつくときは、お花を見て深呼吸・・『こころ』が落ち着いてきます。『トゲトゲのこころ』も『ザワザワなこころ』も和んできます。

 

アスター 横5㎝×高さ5㎝
アスター 横5㎝×高さ5㎝
上から見ると・・
上から見ると・・


今年のフジバカマは、春に株を小さくしたため例年の1/3の花数しかありませんが、ほんのり甘い香りがします。

 

早速、家に飾り秋の香りを楽しみました。

 

フジバカマ 今年は少しです
フジバカマ 今年は少しです

 

さり気なく瓶に挿してみました。

 

花の自然な向きのとおりに挿します。ほんのり甘い香りがします。

  

フジバカマでナチュラルアレンジ
フジバカマ 横30㎝×高さ30㎝
上から見ると・・
上から見ると・・

 

近寄ってみると、小さなつぼみのような先から2本のひげが伸びていますが、これは雌しべだそうです。

 

フジバカマの花 拡大写真
近寄って見ると・・

スプレーマムは、花のついてる枝をはらい、葉っぱだけが残った枝を適当な長さにカットしてから花器口に挿しいれます。

 

あとは、マムをアレンジメントの基本のスタイルになるように配置してできあがりです。

 

葉っぱがあるため、花どめはなくてもアレンジメントできます!!。

 

スプレーマムでアンレジの基本スタイル
スプレーマム 横20㎝×高さ23㎝
スプレーマムでアンレジの基本スタイル
上から見ると・・


花数が少ないときは、花の向きをたいせつにしてグルーピングします。

 

配置は、お互いの色目が引き立つようにします。

 

静的なマムとカーネーションに対して小さなマムのつぼみとアリストロメリアが動きと流れをつくることで、アレンジメントがイキイキとしてきます。

 

アリストロメリア,カーネーション,マム 横21㎝×高さ23㎝
アリストロメリア,カーネーション,マム 横21㎝×高さ23㎝
上から見ると・・
上から見ると・・


同系色のリンドウ、マム(中・小)を1本づつ組み合わせてアレンジしてみました。花どめには剣山をつかっています。

 

花どうし、小さな段差をつけて挿すことで同系色でも、一つ一つの花の違いが見え、その花らしさをたいせつに挿すことがポイントになります。

 

リンドウ,マム 横22㎝×高さ24㎝
リンドウ,マム 横22㎝×高さ24㎝
上から見ると・・
上から見ると・・


カーネーションに添えるグリーンを見つけに庭にでると、レモンバームにからまったツルの風情が素敵に見えたので、このツルをつかい、元気にしていた蓬とあわせることにしました。

 

蓬とヘ利休草
蓬とヘ利休草

 

庭の葉っぱたちとカーネーションで、レトロな雰囲気にしてみました。

 

冬に紅葉したツルと冬でも常緑の蓬のコントラストが淡いオレンジのカーネーションになじんでいます。

 

蓬と紅葉した利休草でレトロ風にアンレジ
蓬,紅葉した利休草,カーネーション 横18㎝×高さ19㎝
上から見ると・・
上から見ると・・


身近に手に入るお花でも器や挿し方を変えることで、お好きな雰囲気を楽しむことができます。

 

こころのままに自由にお花を楽しむ気持ちさえあれば、どんなお花もその気持ちに応えて素敵な姿を見せてくれることでしょう。

 

お花とともにそんなひとときをどうぞ、お楽しみください。